ロンドンオリンピック2012
テーマはトーナメントでしょうか。
いたるところでファイナリストクイズが盛んです。まだドローが出てないのですが、男子シングルスはフェデラーvsジョコビッチでほぼ決まりでしょう。何しろナダルが欠場ですから。
シードの一番がフェデラーで2番がジョコビッチ。3番長島じゃなくて、マレー、4番がフェレール。
ウインブルドンの決勝でのマレーの活躍を見るとマレーがもしジョコビッチのやぐらならと考えるでしょう。特にオリンピックは3セットマッチですから勢いで勝つ、ということがあり得るわけです。それでもやっぱりジョコビッチかな。
本当に見たかったのはやっぱりフェデラーvsナダルです。圧倒的にフェデラーはナダルには分が悪いのだけれど、その相性の悪い相手にでも勝つフェデラーの姿が見たいわけです。
ウインブルドンの決勝でフェデラーに負けたマレーの涙のスピーチにロンドン子だけでなく世界中のテニスファンが感動しました。それではマレーの涙はどこからきたものだったのでしょうか。
もちろん単純ではないでしょう。悔しさもあったでしょう。ホームだからこその重圧に耐えて決勝まで登りつめた、よくやったぞ自分、という思いもあったに違いありません。でも一番大きかったのは、ロジャーはやっぱり強かった、というある種諦観の涙だったのではないでしょうか。
グランドスラムの決勝としては、何年か前のUSオープンでフェデラーvsマレーは組まれました。あの時から考えればマレーは今回善戦しました。1セット目などは、フェデラーファンを不安のどん底に陥れました。
フェデラーにとっての天敵はもちろんナダルです。それではジョコビッチとマレーを比べたらフェデラーはどっちが嫌でしょうか。これまではマレーでした。フェデラーは基本的にカウンターパンチャーを苦手にしているのです。しかしウインブルドンの決勝でフェデラーはマレーを克服してしまいました。もちろんハードコートではわかりませんが、少なくとも芝のコートではマレーに負けない自信をつけてしまったのです。
よって男子シングルスはフェデラーvsジョコビッチで決まりで、フェデラー優勝、ジョコビッチ準優勝、ATPのポイントレースでもそのままトップ在位期間を伸ばすことになるでしょう。
さて予測が難しいのは女子シングルスです。当然、二重丸はウィンブルドンを制したセレナ・ウイリアムスです。しかし決勝戦のラドワンスカ戦でもわかるように、脆さがあります。パワーなら負けませんが、一度リズムが狂うとそのまま失速していまう危うさがあります。
パワー勝負ならクヴィトバですが、クヴィトバはセレナ以上に脆さがあります。うまさならアザレンカが今は一番ですから、セレナとアザレンカが違う矢倉に入れば、決勝はセレナvsアザレンカとなるでしょう。
個人的にはシャラポア、キリレンコあたりが上位にいって欲しいのですが、キリレンコはいいとこ準々決勝止まりでしょうか。
フェデラーの話に戻りましょう。フェデラーにとっては4回目のオリンピックです。始めて出場した2000年のシドニーで現夫人のミルカさんと知り合いました。彼女のほうが先輩テニスプレーヤーです。2004年のアテネ、2008年の北京ともに優勝の一番手と目されてました。しかし勝ったのはヴァウリンカと組んだダブルスでした。今回はたぶんフェデラーにとってのオリンピックは最後になるかもしれません。最後にならなくても4年後にランキング1位、王者として迎えられるということはないでしょう。
いくらフェデラーとはいえ今年31歳、来年は32歳になります。どんなに節制して身体を鍛えてもいつかは気力が萎えてきます。気力と体力は連携しているのです。トップ10プレイヤーということならフェデラーは40歳ぐらいまではやれるでしょう。いや、もしどこかでダブルスに特化すれば40歳後半まで可能かもしれません。
イチローがマリナーズからヤンキースへ電撃トレードしたみたいに、フェデラーもどこかのタイミングでダブルスプレーヤーへの道を歩んでくれるといいな、なんて考えてます。大きなお世話ですけど。
federer命