みんなでテニスがじょうずになる講座 -3ページ目

オーストラリアンオープン2011 Day9


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-33


 今日からシングルスは準々決勝に突入しました。

みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-34



ロッドレイバーアリーナの第一試合はシード30位のペトコビッチと9番のリーとの試合です。リーはすでにランキングでベスト10入りしていますが、ペン・シュウアイが4回戦まで来ました。中国女子畏るべしです。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-32


 2試合目が男子、スイスの同朋対決です。北京五輪での男子ダブルス優勝ペアでの対戦は、やっぱり師匠のフェデラーの貫録勝ちなんでしょうか。
 しかしヴァブリンカも強くなりましたね。ロディックをパワーでも圧倒してましたから。フェデラーにスタイルは似てますが、フェデラーより重量感ありますね。
 デビスカップにふたりで出れば、スイス優勝するかもしれませんよ。

みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-31


 3試合目が女子の一番シードウオズニアッキと三十路のファイター、スキアボーネ戦です。ウオズニアッキにとってはここが勝負どころでしょうか。

みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-30


 ナイトゲームではジョコビッチとベルディヒ戦です

みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-28


 男子の今の構図はナダルとフェデラーが別格で、ジョコビッチ、マレー、ソダリング、ベルディヒが横一線って感じです。後はそれぞれの相性なんですけど、ジョコビッチ、ベルディヒは相性も五分五分で、後はその日の調子でしょうか。


 おもしろい試合という意味ではこのカードが本日の一番でしょう。


federer命

オーストラリアオープン2011 Day8


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-23

 現在メルボルンはすでに午後の一時を廻っている。ロッドレイバーアリーナでは、男子シングルス4回戦、シード4番のソダリングとノーシードから勝ち上がってきたドルゴプロフの試合が大詰めを迎えている。
 
 4回戦ぐらいになると特に男子の場合、知らない名前というのはないのだが、このウクライナからの22歳、アレクサンダー・ドルゴポロフを知らなかった。
 ランキングは46位だが、ある意味では赤丸急上昇といったところか。
 年代でいくと、デルポトロと同じで、錦織圭くんよりひとつ上である。


 ソダリングとの試合はセットカウント2-2でファイナルセットに入っているが、昨日のクズネッツォワとスキアボーネの試合のように縺れるかもしれない。
 もちろんソダリングのほうが上手い。緩急を使ったり、考えたテニスだが、ドルゴは若いから勢いがある。切れもいい。
 そう、このドルゴブロフという選手、実にキレがいいのだ。
 ファイナルセット4-1でドルゴがリードしている。勝てば番狂わせである。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-26

 昨日のヴァブリンカvsロディック戦はやっぱりヴァブリンカのキレの良さが光った。次はフェデラーとの同朋対決である。


 テニスにおけるキレの良さとは何だろうか。基本となるのは無駄のない動きである。合理的な動きというか、もっとも美しく感じるのが、この無駄のない合理的な身体の使い方である。無駄がないということは無理がないことも意味する。エネルギーを100%ボールに伝えることである。
 しかしそれは三次元だけの要素ではない。無駄なく合理的に時間を使えて始めて、『キレ』が出る。
 
 ソダリングがドルゴのキレのあるショットを必死にこらえているが、最後はやっぱり力尽きた。ドルゴプロフ、愉しみな逸材である。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-25

 ハイセンスアリーナでは、女子の4回戦シード2位のズヴォナレワとベネソワの試合が行われている。
 このベネソワもあまり聞かない名前だが、ハンチュコワそっくりである。ハンチュコワを小ぶりにした感じ。美人さんには違いないけど、そしてプロになってから10年以上経っているが、これまでどちらかと言えば泣かず飛ばずだった。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-22

 チェコの選手でサウスポー。チェコといえば女子ならナブラチロワとヒンギスで、男子ならイワン・レンドルである。
 そんなテニス王国にあって、最近はあまりチェコの名前を聞かなかったが、今年は女子の世界ではベネソワと一足先にベスト8進出を果たしたクヴィトワが注目されている。
 クヴィトワは1990年生まれのまだ二十歳の若手である。1m83cm、70kgの巨体でサウスポーときている。現在ラインキングは28位だが、怪我がなければ今年はベスト10を狙える位置に居る。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-24

 チェコはサウスポーが多い国なのだろうか。ナブラチロワもサウスポーだった。
 スポーツは全般的にサウスポーが有利である。特に対戦型は。もちろん慣れの問題なんだろうけど、テニスの場合、やはりサウスポーは、サウスポーの人でもやりにくいらしい。
 現実には男子シングルスのランキングではサウスポーのナダルが一番である。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-27

 ロッドレイバーアリーナの本日2試合目はサウスポーのユーゲン・メルツァーとシード5番のマレーの試合が始まっている。
 4位のソダリングが先に4回戦敗退したので、マレーはどうしても勝ちたいところである。勝てばまた4位に復活できる。(はず)

 さて2週目に入った今年のグランドスラムの開幕戦。男子はフェデラーの2連覇か、それともナダルがグランドスラム連覇か?
 女子は順当ならキム・クライステルスとウオズニアッキだが、番狂わせで、チェコのサウスポーが勝ちあがるのか。愉しみですね。


federer命


オーストラリアオープン2011 Day7


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-20

 女子シングルスでは4番シードのヴィーナス・ウイリアムスが3回戦で途中リタイアしてしまった。
 4大大会は男女同時でシングルス128ドローだとどうしても2週間を必要とする。そして上位のシード選手でも一回戦から出場しなければならない。優勝するまでには7回誰でもが戦わなければならないのである。
 もちろんトーナメント方式は負ければそこで終わりの常にサドンデスである。


 しかしよく考えれば、いやよく考えなくてもこれって過酷ですよね。

 メンタルタフネスという言葉をよく訊きますが、簡単にいえば集中力。その集中力はもちろん24時間、365日は続きません。どんな達人でも。
 テニスの場合、プレイしている時間というのは、試合単位で考えれば、長ければ4時間、短いと男子の場合、5セットマッチだと1時間半ぐらいでしょうか。
 短い1時間半でも、その中でイン・プレイの状態というのは多分三分の一ぐらいでしょうか。つまりテニスにおいての集中力というのは、集中力のオン、オフをどれだけうまくやるかということにあるようです。
 しかし集中力を維持する以上に集中力をそれこそ分単位でオン、オフすることなどできるのでしょうか。


 よく「ゾーン」に入った、なんて言い方をしますが、ゾーンに入った相手を見ていると、何かに動かされているような感じを受けます。後から聞くと、「自然に身体がうごいちゃったんだよね。」なんて言葉が返ってきます。
 誰でもそんな「ゾーン」に意識的に入れるのならいいのですが、そうはいかない。
 しかし、「ゾーン」とまではいかなくても無意識的に身体が迅速に動いてくれる状態をどれだけ試合の中で続けていけるかがたぶんメンタルタフネスの強化なのではないかと。


 メンタルの前にフィジカルな身体が故障しては、メンタルの出番がありません。
 優れた選手は怪我に強い、といいますが、フェデラーが途中リタイアしたのを見たことがないのは、まさにその優れた選手の証明でしょう。


 さて、4回戦フェデラーの相手はロブレド。ランキングは52位。2006年の夏には最高5位まで上がりました。
 ご存知、スペイン出身で、スタイルはスペインの貴公子といわれたファン・カルロス・フェレーロに似ています。
 最近はどうしてもスペインというとナダルで、武闘派的なイメージがありますが、本来のスペインのテニスは舞踏家に近い感じがします。(座布団はもらえませんよね。)



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-19

 こんなことを書いている間にフェデラーvsロブレドの試合は、あっけなくとはいきませんが、まあフェデラーの楽勝って感じでした。

 ヴィーナスウイリアムスがリタイアした話から、どんどん逸れまくって、フェデラーが準々決勝進出ってところに行きついちゃいました。
 
 女子シングルスの優勝予想はクライステルスですが、現在の女子プロの世界はまさに群雄割拠の時代といえます。
 ウオズニアッキが一番で、2番がズボナレワで、三番がクライステルス。それではその三人が、男子のナダル、フェデラー、ジョコビッチのようにある程度固定しているかといえば決してそうではありません。
 ズボナレワは昨年のウインブルドンとUSオープンでは準優勝してますけど、まだグランドスラムタイトルはありません。
 ウオズニアッキもまた4回戦以上の安定した力はもってますが、グランドスラムの優勝はまだありません。
 シードの4番までで優勝経験があるのはクライステルスとヴィーナスですが、ヴィーナスがリタイアしてしまいましたから、これはもう誰が考えてもクライステルスの優勝はほぼ決まりでしょうか。
 もちろんズボナレワも調子はいいですから準決勝でクライステルスを破る可能性はあります。
 となると、ズボナレワとウオズニアッキの決勝戦でどちらが勝ってもグランドスラム初優勝っていう目もありかもしれません。
 
 シャラポアはどうした?って思うし、シャラポアにはラケットもヘッドに替えたことだし勝ちたいでしょうが、今一つプレイに安定感が感じられません。それよりも、今やっている、クズネッツォワかスキアボーネのほうが可能性はあるような気がします。
 クライステルスががちがちの本命ではありますが、誰が勝ってもおかしくないのが今の女子の世界かもしれません。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-21

 男子はフェデラーの二連覇、ナダルの年間グランドスラム阻止だと読んでますが、風邪で体調を崩していると伝えられているナダルはやっぱりしぶといですよね。なんやかんや言っても間違いなくベスト4までは行きますからね。
 フェデラーファンであっても観たいのはやっぱりフェデラーvsナダルの決勝戦でしょうか。たぶん、フェデラーもナダルもここまでくるとやりたいでしょうね。


 正直、フェデラーよりナダルのほうが心配といえば心配です。というのは、もちろん年はナダルのほうが若くてまだまだやれるように見えますが、ナダルのスタイルはフェデラーの歳まで続けられるとは思えないのです。
 フェデラーは間違いなく30歳まではトップに君臨できるでしょうけど、ナダルは長くてもこれから2年ぐらいがピークでしょう。だから、記録を作らせてあげたいっていう気持ちもありますが、記録を作っちゃうとそこでモチベーションが下がるっていうことも考えられます。


 ファンはそんなことまで心配しないで、どっちが勝っても、ひとつひとつの試合を愉しませてもらいましょう。


federer命

オーストラリアオープン2011 Day5


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-17

 今日からシングルスは3回戦です。そして日本期待の錦織圭くんは、ハイセンスアリーナのナイトセッションに登場します。


 現在ロッドレイバーアリーナではフェデラーがマリセと対戦して、6-3,6-3の2セットを先取しました。まあ、今日は一昨日のようには縺れないと思いますが、油断は禁物。ってフェデラーが油断しなければいいなと。

 エナンがクズネツォワに敗れました。この試合も男子のヒューイットとナルバンディアンの試合みたいに本来ならもう少し後に来なきゃいけないんでしょうけどね。
 そう考えると、フェデラーがやっぱり凄いのかもしれません。ここ10年ぐらいはトップグループに君臨し続けているわけですから。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-16

 今日はテニスにおける「オープン化」について考えてみたいと思います。というのは、錦織くんが全豪オープンで3回戦に進んだのは46年ぶりだという報道があったからです。
 46年前というのは1965年のことです。実は正確にいえば、46年前石黒修さんが3回戦に進んだのは全豪オープンではありません。4大トーナメントでオープンという名前が付くようになったのは1968年以降だからです。これがテニスにおける「オープン化」です。

 オープン大会とはプロでもアマでも誰でもが出られる大会という意味ですが、少なくともテニスにおけるオープン化は、それまでプロが出られなかった大会にプロが出られるようになったことを意味します。
 つまり1968年以前の4大大会では賞金が出なかったのです。
 
 現在の4大大会はご存知の通りテニスイベントの中ではもっとも高い賞金が掛けられてます。
 また数あるスポーツの中でも稼げる賞金の多いことではチームスポーツを除けばゴルフに次ぐ高さではないでしょうか。

 今はわかりませんが、一昔前のスポーツ選手の稼ぎ頭のトップ3は、F1のシューマッハ、ゴルフのタイガー・ウッズ、そしてテニスのアンドレ・アガシでした。

 日本でテニスがファッションになったのは「オープン化」が引き金ではないかと思います。つまり4大トーナメントはお金が稼げる大会になりましたから逆に言えばスポンサーを取る必要があります。商業主義の流れがテニスにも入り込んできたのです。


 さて、2010全豪オープンに戻りましょう。フェデラーは危なげない試合で4回戦に進みました。ジョコビッチも同朋対決を制し、ロディックも1セット目は落としましたがその後は圧勝です。

 女子は相変わらず危なっかしい勝ち方だすがシャラポアが勝ち進んでます。

 ダブルスでの森田あゆみさんは残念ながら2回戦敗退です。

 昨日の試合で女子シード7番のヤンコビッチが負けちゃいました。最近元気ないですね。

 地元の最年少トミックが31番シードのロペスを破りました。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-17

 シングルスは明日残りの3回戦が終わると来週からは4回戦に突入します。当然ベスト16ですから、シード同士の戦いです。4回戦あたりが、観戦するには一番いい、といわれてますね。

 さて、日本時間午後5時からの錦織vsベルダスコの試合でも観戦しましょうか。

まだお仕事の方はUStreamでご覧ください。


UStream


federer命


オーストラリアンオープン2011 Day4


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-12

 昨日3日目のナイトセッション。2試合目に登場したフェデラーはなんとなんと、フルセットまで縺れました。かろうじて逃げ切ったのですが、テニスって本当に下駄を履くまでわかりません。


 ジル・シモンはフランス人なんですけど現在はスイスに住んでます。現在のランキングは34位ですが、2009年には最高6位までいきました。2009年の全豪では準々決勝まで勝ち上がっています。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-13

 フェデラーが2セットを簡単に取った時は3セット目も同じような展開になるのかとたぶん誰もが考えたのではないでしょうか。ところがシモンが切れなかった。

 シモンはフェデラーとのテニスで目覚めちゃったのかもしれません。
 
 みなさんもご経験があると思いますが、試合の相手によっては自分が鼓舞される(インスパイア)ことがあります。相手に引っ張られて自分の技量が上がって行くのがわかるのです。
 たぶん、昨日のシモンがそうだったのではないでしょうか。

 テニスは、というよりたぶん競技スポーツ全般にいえるのでしょうけど、上手い人とやらないと上手くならない。特に対戦型のスポーツはそうです。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-14

 錦織圭くんが見事に2回戦を突破しましたが、錦織くんがここまで成長できたのはアメリカを拠点としているからです。
 もちろん才能をかわれてアメリカにテニス留学できたのですが、彼がそのまま日本にいたら、現在の彼はなかったはずです。

 これは日本がそうしたテニスの英才教育に遅れをとっているということではないと思います。
 前にも書いた日本には軟式テニスと硬式テニスというふたつのテニスが存在したことも大きいのですが、硬式テニスのスポーツとしての位置づけが低いのではないかと思います。
 
 たぶん民俗性もあるのでしょうけど、スポーツもファッションにしてしまう傾向があります。
 わたしが大学に入った頃はたぶん硬式テニスが右肩上がりの人気を誇っていました。男子ではジミー・コナーズ、女子ならクリス・エバートが人気の筆頭です。
 男子はそこからボルグ、マッケンロー時代が来るのですが、日本においてはファッションでした。
 その頃の若者の、それも男子の嗜みはテニスとスキーだったわけです。


 ファッションとしてのテニスはその賞味期限が切れると見向きもされなくなります。ちょっと大げさですけど、日本のように学校テニスは軟式が鎮座してますから、ファッションとしての価値がなくなると急速に萎んでしまうわけです。

 現在のテニス人口がどのくらいのものかはわかりませんが、そのプレイヤーの年齢はかなり高いのではないかと思います。
 わたしもいくつかのグループでいろいろな場所でテニスをしますが、周りを見渡すとやはり中高年の方が圧倒的に多いです。


 話を戻しましょう。うまくなるためには上手い人とやることが上達の秘訣であるというのは、プロも素人も若者もおじさん、おばさんも同じです。
 錦織圭くんが世界のトップと伍して戦えるようになれたのは、まさに上手い人たちに揉まれたからです。
 プロの場合は、特に現在のツアープロの場合はある程度の段階に上がれば、ツアーそのものが切磋琢磨の場になります。
 全豪、全仏、全英、全米のグランドスラムイベントに出場できるのは、ランキング100位以内か、その予選を勝ち抜いた128人しかいないのです。


 おじさん、おばさんではそれほど勝ち負けに執着している人はいないでしょうけど、上手くなりたいと思っている人がほとんどだと思います。この上手くなりたい、じょうずになりたいという気持ちがあるからこそテニスを続けていられるのです。
 もうこのレベルでいいや、と思った瞬間、たぶんテニスに対する情熱は冷めてくるでしょう。いや、情熱が冷めたから向上心が薄れるのかもしれません。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-15

 今日の取り組です。と書いているうちにロッドレイバーアリーナでの一試合目はキム・クライステルスがスペインのカーラ・スアレス・ナバロに6-1,6-3で圧勝してしまいました。次がナダルの試合です。


 6番コートでは森田あゆみさんがフランスのガルシアと対戦して1セット目は6-4で取り、2セット目も5-3でリードしています。愉しみですね。
 という間に、森田さん2回戦突破です。


 さてさて、優勝予測に入りましょう。ズバリ、男子はフェデラー、女子はクライステルスです。 

 細かい分析は次の機会に。


federer命

オーストラリアンオープン2011 Day3


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-10


 昨日の伊達さんの試合は本当に惜しかった。でも何度も書きますが、伊達さんのテニスはおじさん、おばさんには大変参考になります。というより、日本人、特にその中でも日本の女性が勝つためには伊達さんのスタイルが非常に参考になるはずです。


 伊達さんは負けましたけど、同じコートの次の試合で森田あゆみさんが全豪初勝利をあげました。相手は一応シード27番の選手です。この後も是非頑張って欲しいですね。

 2日目の番狂わせはかなり落ちてしまったとはいえ、かつてはランキング上位にいたアナ・イワノヴィッチがロシアのマカロワに負けたことですか。彼女はいわゆるパワーテニスの代表格ですが、メンタルに弱いですね。

 ナルバンディアンとヒューイットが死闘を演じました。一回戦にこのカードはちょっともったいない感じがしますが。ナルバンディアンが一応シード27番の面目を保って、最終セット9-7で何とか勝ちました。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-11

 女子シード3番のキム・クライステルスがかつてのランキング1位選手、サフィーナに完勝しました。本当の完勝、6-0,6-0です。


 現在ロッドレイバーアリーナでは3日目のナイトセッションの一戦目、地元ドキッチがチェコのストリコワに負けてしまいました。
 そしてこの後がフェデラーの登場です。相手はジル・シモン。シモンも一時はベスト10に入っていたんじゃないでしたっけ?


 2日目の結果に戻ります。シード21番のキプロスの英雄バグダティスはフルセットの辛勝。
 個人的な好みで申し訳ないのですが、シード18番のキリレンコが一回戦突破です。

 さて3日目のここまででは、16番シードのマーディー・フィッシュがロブレドに敗れました。
 ベルギー、エナン、クライステルスに次ぐ若手のウイックマイヤーが2回戦敗退です。


 そしてそして、日本期待の錦織くん、2回戦も突破です。ダビデンコじゃなくてよかったってことですかね。次の3回戦の相手は今日、ティプサレビッチとフルセットまでいって辛勝の9番シードヴェルダスコとです。本当に愉しみですね。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-9

 フェデラーvsシモン始まりました。1ゲーム目から縺れてます。シモンのサーブで始まったんですけど、ジュースが続いてます。
 WOWOWでやってるのかな?もしやってるならそちらでお愉しみください。

今日はここまで。


federer命

オーストラリアンオープン2011 Day2


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-5


 日本のテニス界の期待を一身に背負っている錦織圭くん。全豪オープン初の一回戦突破です。次の相手はカタールの大会の決勝でフェデラーと戦ったダビデンコだと思っていたら、そのダビデンコ、ドイツのマイヤーに負けちゃいました。よって錦織くんの2回戦の相手はフロリアン・マイヤーになります。



みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-8

 初日のおさらいです。
 シャラポアは昨日書いている間に一応快勝したことはお伝えしました。ロッドレイバーアリーナの第二試合目は現在WTAランキング一番のウオズニアッキとドゥルコの対戦でした。これも危なげない試合でウォズニアッキが勝ちました。
 
 三試合目がお待ちかねフェデラーの初戦でしたが、これはまさに圧勝ですね。相手はスロバキアのラッコ。一応100位以内にいる若手ですけど、ラッコが悪かったというよりフェデラーの調子がいいんでしょうね。


 シード3番のジョコビッチ、シード8番のロディック、6番のベルディヒ、9番のヴェルダスコもほぼ完勝。

 シード選手でフルセットまで縺れて勝ったのがモンフィス。まさに0-2からの逆転ですから命拾いってとこですか。同じく命拾いは16番シードのマディー・フィッシュ。


 男子のシード選手で一回戦負けは、最初に書いた24シードのダビデンコと18番シードのクエリー。クエリーの相手はポーランドのルーカス・クボーで、彼はダブルスのエキスパートでダブルスのランキングは10位。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-3

 さて女子もほぼ順当ですが、28シードのハンチュコワがフルセットですが敗れました。日本女子で予選から出場した波形さんは惜しくも敗退です。


 シード選手ではもうひとり、17番シードのフランチ、ラザイが一回戦敗退です。


 2日目の試合はすでに始まってます。ロッドレイバーアリーナでは、女子ランキング2位のズボナレワの試合が、ハイセンスアリーナでは、今回の男子選手の最年少地元トミックの試合が行われています。


 そして6番コートでは日本女子期待の伊達さんの試合が、いつも通りスリリングに進んでいます。
 トミックが最年少なら、伊達さんはさしずめ最年長。昨年四十路に突入してしまいました。しかしその、言ってしまえば日本の女子テニス界も四十路のおばさんに頼ってていいんですかね。
 伊達さん、もちろん立派です。逆にいえば、伊達さんが引退した後を杉山愛ちゃんがずっと日本のプロテニスをリードしてきて、愛ちゃん引退後に若手が頑張るのではなく、また伊達さんの復帰で盛り返す。
 もし伊達さんが復帰していなかったらと考えると日本テニス界は冷や汗ものです。


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-6

 おじさん、おばさんにとっては伊達さんのスタイルやフォームだけでなく、生きざまっていいますか、その全体が非常に参考になります。
 
 男子以上に女子の世界は伊達さんの活躍した頃から比べてパワーの時代です。そのパワーの時代でも伊達さんのスタイルは十分やっていけることを証明したわけです。

 伊達さんのテニスというのは、ある意味では独特のスタイルといえます。
 テニスのスタイルは大きく分けるとアタッカーとカウンターパンチャーのふたつになります。もちろんテニスそのものが攻撃と守りを交互に繰り返して行われるものですから、特にプロの場合は守っているだけでは決して勝つことはできません。
 
 アタッカーとカウンターパンチャーの具体例が、フェデラーとナダルです。フェデラーは典型的なアタッカーで、ナダルは典型的なカウンターパンチャーです。
 これはわたしの勝手な解釈ですが、アタッカーはS気質、カウンターパンチャーはM気質ではないかと思ってます。


 それでは伊達さんはアタッカーでしょうか、カウンターパンチャーでしょうか。
 これもわたしの勝手な解釈ですが、カウンターパンチャーを基本としたアタッカーではないかと。

 カウンターパンチャーというのは、アタッカーよりも体力を要求されます。つまり守り抜くフィジカルな能力が必要なのです。


 フェデラーとナダルを見れば一目瞭然。ナダルがムキムキのマッチョな身体つきに対してフェデラーのそれはどちらかといえば優男タイプです。(あくまで見た目です。)
 攻め(アタック)の基本は高い打点といかに前で打つかです。相手がまだ準備できないうちに速い球を打ちこんだ方が有利に決まっています。


 ダブルスではできるだけ前に出てボレーでネットより高いところから打つほうが有利なのはみなさん経験済みでしょう。


 アタッカーの基本はサーブです。サーブで崩して浮いた球をドカン、というのが手っ取り早い方法です。ですからアタッカーの調子はサーブで決まります。たとえエースが取れなくてもサーブの調子がよければポイントを稼ぐのはそれほどむずかしくはありません。
 
 伊達さんの話に戻ります。伊達さんをアタッカーとしないのは、アタッカーとしてはサーブの威力に難があるのです。女子のアタッカーの典型はセレナ・ウイリアムス、ヴィーナスの妹です。昨年は優勝しましたが、今回は怪我で欠場しているようです。


 さて伊達さんはそれほど威力のあるサーブを打てないとすれば、カウンターパンチャーに成らざるを得ないのではないか。


 ご存知の通り、女子の世界でも180cm以上の体格がうようよする現在では、日本人の体形でアタッカーなどになれるはずがありません。だから日本人は世界で勝てない。
 そう思われていたのを覆したのが伊達さんのスタイルだったのです。サーブで相手のリターンを崩すことはできなくてもタイミングの速さで崩せるはずだ。


 伊達さんとラドワンスカの試合の途中経過です。1セット目はラドワンスカに6-4で取られてしまいました。が、2セット目先にブレイクして現在5-4で伊達さんのサーブです。

 ラドワンスカ、今回12番シードです。その12番シードに互角で伊達さんは戦えるのです。それも四十路を過ぎても。

 伊達さん2セット目を6-4で取り返しました。勝ち目あります。


 伊達さんがカウンターパンチャーを基本としたアタッカーというのは、今回のラドワンスカ戦のこれまでの戦い方にもよく顕れています。
 伊達さんのスタッツを分析してみましょう。エースが1.ウイナーが24、ダブルフォールトが6でアンフォーストエラーが40あります。それに対してラドワンスカはエースが4、ウイナー22、ダブルフォールトはなしで、アンフォーストエラーが23です。


 このスタッツで何がわかるかといえば、このゲームは伊達さんが作っているということです。伊達さんが決めるか、ミスするかでポイントが動いているのです。つまりミスの数は気にせずに攻め込んでいるということです。
 テニスはミスの許される競技です。そして対戦型ですから、その実力差だけでは勝敗は決まりません。


 伊達さんのダブルフォールトが多いのは、威力がないのでコースを突くからです。できればやさしいリターンを返させたい。となればワイドやセンターを思いっきり突くしかありません。それはリスキーです。しかしそのリスクをおかしても常に攻めている姿勢こそが伊達さんの本領なのです。


 もちろんプロでやっていくためには気持や姿勢だけでは無理です。伊達さんはご存知、ライジングというショットで相手のパワーを利用して自分の武器にしたのです。
 相手の待っているタイミングより速いタイミングで相手のパワーを利用して打ち返すという打法をスタイルにしたのです。


 それがあの伊達さん独特のテイクバックになったのです。


 おじさん、おばさんテニスプレイヤーは、すでに長い経験をお持ちで、自分のスタイルを熟知されているかたもいらっしゃるでしょう。しかしどんな方にとっても伊達さんのスタイルは参考になります。つまり、それはライジングという意味です。つまりできるだけ、そしてできるなら、前で、高い打点で返した方がいいのです。究極がネット前のボレーショットであり、スマッシュです。


 ロッドレイバーアリーナでは2試合目のナダルの試合が始まっています。1セット目はアッという間に6-0です。そして伊達さんvsラドワンスカは4-1とリードして伊達さんのサーブになります。またまた大物食いの本領発揮かもしれません。


federer命


オーストラリアンオープン2011 Day1


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-4


 始まりました、グランドスラムの第一弾、全豪オープン。日本は日本海側、北日本では大雪で、太平洋側も朝は一番の寒さですが、南半球の豪州、メルボルンは快適な温度。
 メルボルンと日本の時差は2時間。オーストラリアは夏でいわゆるサマーターム(daylight saving time)を採用しているためいつもより一時間先行する。
 
 センターコート、ロッドレイバーアリーナの開幕ゲームは、第14シードのシャラポアとタイのタナスガンの対戦。すでに始まっている。

 最近、このブログもグランドスラムぐらいしか書かなくなってしまいましたが、心を入れ替えて、今年からはまめに書こうかな、と思ってます。
 それも、このブログの趣旨通り、おじさん、おばさんのテニスがじょうずになるのをお助けできるような内容にしようと思ってます。


 このブログをご覧になっている方はご存知の通り、わたくし、フェデラーの大ファンです。いつからのファンかと申しますと、2004年ぐらいからですから、どちらかと言えばミーハーですよね。何しろ、2004年のフェデラーはもう飛ぶ鳥を射落とす、という表現がぴったりの快進撃でした。
 ちなみに、2004年に始めて全豪を制するのですが、その時「射落とした」面子がすごいわけです。
 R16で地元のヒューイット、準々決勝でナルバンディアン、準決がフェレーロで決勝がご存知昨年引退したサフィンです。


 結局この年フェデラーは全仏以外のグランドスラム大会を制して、「王者」の位置を不動のものにしました。

 フェデラーはよく、サンプラスと比較されます。そして「オールラウンドプレイヤー」の代名詞になりました。
 テニスというのは、本当におもしろいもので、プレイスタイルは千差万別です。プロを見ていても分かる通り、サーブの仕方ひとつとっても全然違います。
 素人のわたしたちにとっては正直、どうしていいのかわからないところがあります。
 
 わたしは大学時代から一応硬式テニスは嗜んでいましたが、それはまさに「嗜む」程度のものでした。
 日本には、今も書いたように、テニスには硬式と軟式があって、特に中高の学校教育では、主に軟式テニスが取り入れられていました。日本において硬式テニスは、いいところのお坊ちゃんかお嬢様の「嗜み」だったのです。

 テニスはご存知の通りイギリスが発祥の地です。貴族のお遊び道具として開発されました。広い芝生の上で、家族や親戚、友人同士が集まってテニスをしながらその横でランチをしている風景が思い浮かびます。
 数あるスポーツで男女が同じ条件でいっしょに愉しめるものはそうはありません。
 
 19世紀の後半に生まれたテニス、(その原型は17世紀のフランスの修道院ともいわれています)ですが、その進歩と進化はその用具の進歩と進化によっています。
 
 わたしの知る限りでも、その道具の進化は著しいものがあります。わたしが始めて買ったラケットはフタバヤというメーカーのウッドのラケットでした。あれから30年以上経っていますが、そのラケットを今うまく使える自信がありません。
 道具、ラケットの進化と伴にスタイル、フォームも変化しました。あえて、進化ではなく変化といったのは、スタイルやフォームはラケットの進化で変わらざるを得なくなったからです。


 これは実は現在のテニスにもいえることです。つまりラケットによって必然的にそのスタイルはフォームは変わっていく、ということです。
 プロの目的はテニスがじょうずになることではありません。試合に勝つことです。ですから道具選びも必然的に試合に勝つためということになります。勝つための道具でそのスタイルやフォームは決まります。
 だから特に体力が均衡している男子プロの世界では極端な厚ラケやデカラケを使う者はいません。そんな道具では試合に勝てないからです。
 
 プロと違って素人のわたしたち、それもおじさんやおばさんにとって、テニスをやる目的は決して試合に勝つことではありません。しかし誰しもが思うのは、「テニスがじょうずになりたい」ことだと思うのです。
 たとえ試合に負けても、「あの人、本当にテニスがおじょうずね。」と言ってもらえればそれでいいのです。
 素人の、それもおじさん、おばさんのテニスでは、それがたとえ上級者どうしのものであれ、勝ち負けは時の運です。そしてわたしたちの多くはシングルスではなく、ダブルスのゲームを主流にしています。
 シングルスよりもダブルスのほうが圧倒的に不確定要素が増えます。うまい、下手だけでは決まらないのです。


 素人のおじさん、おばさんが試合の勝ち負けには拘泥しないで、ひたすらじょうずになることを目指していても、そもそもそのじょうずになる目的は試合に勝つことです。テニスというのが、ネットを挟んだ球の打ち合いで、球を自陣でワンバウンド以内で相手のコート内に返さなければいけないというルールのある対戦ゲームですから、その対戦で勝つためにじょうずになるのです。


 話を道具とスタイルに戻しましょう。テニスが上手というのはどういうことでしょうか。これはわたしの勝手な解釈ですが、「よりプロに近いスタイルを身に付けている」ようになることではないかと思います。
 ですから、その「じょうず」というのは、その時代、時代で変わってきます。


 先ほど、テニスほどそのスタイルやフォームに違いがあるスポーツも珍しい、と書きました。わたしはプロではありませんから、その違いが大きな違いなのかどうかはわかりませんが、少なくとも現在の男子プロテニスを代表するフェデラーとナダルのプレイスタイルとフォームは大きく違うように思われます。
 その全く違うように見えるフェデラーとナダルでも、目標としているのは、試合に勝つことです。


 全豪オープンとは全然別なことを書いているうちに、ロッドレイバーアリーナの開幕戦では、シャラポアがマッチポイントを迎え、6-1,6-3で圧勝しました。(途中ちょっともたつきましたが)


みんなでテニスがじょうずになる講座-aus11-2


 本日、フェデラーはロッドレイバーアリーナの第三試合に登場します。

 てなわけで、今年はこのブログもグランドスラムの報告に留まらず、「テニスがじょうずになる」ためのヒントにでもなればと思っています。


 日本人なんで、日本の選手のことも書かないといけませんよね。日本人期待の錦織くん。2セット取りました。相手はフォニーニとかいうイタリアの選手です。ランキングでいえば、そのイタリアの選手のほうが上ですが、今の赤丸急上昇の錦織くんのほうが実力的には上でしょう。


 まあ14日間ありますから、錦織くんとフェデラーの違いとかを分析してみたいと思ってます。

 これからもよろしくお願いします。


federer命

USOPEN2010 Day13


みんなでテニスがじょうずになる講座-us10-30


 フェデラー、準決勝で敗退です。
 ジョコビッチが強かったというのではなくて、フェデラーのファーストサーブの入りが最後まで悪かった。これに尽きます。


 もちろんフェデラーには一時の誰も寄せ付けない強さというのはありません。
 しかし勝ち方は知っています。それでも、あれだけファーストサーブが入らないと流石のフェデラーでも万事窮すでしょうか。


 ファイナルセットの10ゲーム目、もちろんここでブレイクしていればフェデラーの勝ちだったのですが、ジョコビッチが踏ん張りました。


 これでもう決勝戦はナダルの勝ちで決まりです。それにしてもナダルは強いですね。膝の故障はもう全然完治しちゃったんでしょうか。


 でも、フェデラーvsナダル観たかったな。



みんなでテニスがじょうずになる講座-us10-31

 女子シングルスはクリスターズの圧勝でした。前日の対ヴィーナスが実質的な決勝戦だったみたいです。


 それでは、次は、来年の全豪でしょうか。


あああ。


federer命

USOPEN2010 Day12


みんなでテニスがじょうずになる講座-us10-27



 個人的な趣味でいえば、ウオズニアッキもズボナレワも嫌いではない。しかしズボナレワは強かった。そう、ウオズニアッキの調子が悪かったわけではないのだ。ズボナレワの調子がすこぶるよかったのだ。
 ウオズニアッキはどうしてもこの辺から勝てない。2週間のトーナメントを制するにはやはり何かが必要なのかもしれない。


みんなでテニスがじょうずになる講座-us10-28


 クリスターズ(アメリカ読み)もヴィーナスも戦い方を知っている。しかし、第二セット、タイブレイクでのヴィーナスのふたつのダブルフォールトは何だったんだろうか。流れは間違いなくヴィーナスにあった。わからないものである。


 さて、13日目は、男子シングルスの準決勝、そして女子シングルスの決勝。

 順当ならクリスターズが勝つのだろうけど、ズボナレワが無心でいけばわからない。



みんなでテニスがじょうずになる講座-us10-29

 男子シングルスは、もうここまで来たら、フェデラーとナダルに残ってもらわなければいけない。


federer命